ヤンキー顔。
例えるのなら今話題の熊切あさ美ちゃんはヤンキー顔、鈴木京香さんはノンヤンキー顔。
どちらかと言うとわたくしはヤンキー顔。
ヤンキー顔なのになぜかよく話しかけられます。
先日とある病院で順番待ちをしていたところ、70代とおぼしきご婦人に声を掛けられました。待ち時間長いねぇ~、と。
えぇ、わたくしすでに2時間待っております、と言うや否やご婦人が私がなぜこの病院に来たかと説明をし出す。近くの病院だと知り合いにあってあれこれ聞かれるのが嫌だからと言いつつ、おたくはなぜ病院に来たか、私はこの理由で病院に来たのよ、と言う。
今は一人暮らしで、ご主人が7年前に目の前で突然倒れて「うぅ~っ」「うぅ~っ」と2回唸って亡くなったという話までして、その「うぅ~っ」と言うのが臨場感たっぷりに唸るものだから、ご婦人には悪いのですが周りの人になんだ⁉︎と思われていないかヒヤヒヤするのです。夫が亡くなると兄弟が出て来てもめた話に至り、とにかく話しをつづける。
困ったなぁ、早く呼ばれないかなぁ〜と思いつつ40分くらい聞く。
もう私の周りの人は私がどこに住んでいるのか親の年齢や兄弟までご存知のはず。だってご婦人が聞いてくるんですもの。

なぜ私は話掛けられるのか。ヤンキー顔なのに。
話掛けるなら歌手のイルカさんや市原悦子さんの保険のおばさん系だろう、なぜ私か?と思いつつ再び席に戻ると、ご婦人は別の茶髪のヤンキー顔の人に話掛けている。
待ち時間が長いのをいいことにそのことについて考えて見ました。
ヤンキー顔なのでいろいろあった人生、あたたかく話を聞いてもらえるかもの法則じゃないかと。
いろいろあった人の方がこころの痛みがわかって優しいとか。
ご婦人の話を聞いている茶髪女性の腕には根性焼きがあったもんなぁ。

残念ながら私は顔だけがヤンキーであって、波乱万丈の人生でも苦労したことも、もちろん根性焼きもなく、平々凡々です。
ご婦人ごめんなさい!